長野ぶらり旅 秋の小布施 その3

こんにちは。
お米 通販の新潟コシヒカリ農家「内山農産」のスタッフ、チカです。

10月16日のこと。長野県の小布施町へ遊びに行ってきました。

さて、お次は歩いて、おぶせミュージアム・中島千波館に来ました。
おぶせミュージアム・中島千波館

ぽかぽか陽気で、ミツバチがコスモスの周りを舞っていました。
ミツバチ

中島千波の金屏風展。
中島千波の金屏風展

12月13日まで開催されているので、小布施に行かれた方は是非!お勧めいたします。
素晴らしかったな~。凄かった。見ごたえ充分、一見の価値あり。

おぶせミュージアム前のバス停。岩松院行きのシャトルバスを待ちます。
おぶせミュージアム前のバス停

シャトルバスに乗り込み、岩松院へ向けて出発!
運転手さんは若い女性でした!
女性と侮るなかれ、慣れた運転で、狭い道もスイスイでしたよ。

バスの中から見た雁田山とブドウ畑。
雁田山は標高800mで、町の東縁に位置する小布施唯一の山だそうです。
バスの中から見た雁田山とブドウ畑

岩松院入り口に到着しました。
バスを降りて、少し歩きます。

色づいた柿。秋ですねぇ。
色づいた柿

「育てよう、小布施の里山」。
育てよう、小布施の里山

仁王門「金剛窟」。
仁王門「金剛窟」

参道の脇。大きな石の上にたくさん積み重ねられた小石。
積み重ねられた小石

石段を登って・・・。
石段

曹洞宗 梅洞山「岩松院」の本堂。
 曹洞宗 梅洞山「岩松院」の本堂

「八方睨み ほとけさまは いつも見て守っていてくださいます」
八方睨み ほとけさまは いつも見て守っていてくださいます

団体の参拝客と鉢合わせしたため、少し賑やかでしたが、葛飾北斎の天井画「八方睨み鳳凰図」をじっくりと眺めました。
うう~ん、何度見ても素晴らしかった。
生き生きと描かれた鳳凰の鋭いまなざしに圧倒されます。

団体の参拝客へと、お寺の女性の方が丁寧に絵の説明、現在の鑑賞方法についてなどを説明されました。

描かれてから160年経過しており、絵の具が剥がれるなどの劣化が否めません。
10年前に専門家の先生方に状態を見ていただき、取った対策が2つ。

一つ目は、本堂の床をはがして工事をしたこと。
床が弱いため、隙間風が入り、空気が乱れることによって、絵の具が剥がれ落ちやすくなっていたそうです。

二つ目は、参拝客の鑑賞方法を変えたこと。
それまでの20年間は好きなように本堂に寝転がって、天井画を見ることが出来たのですが、寝転がって見ることで参拝客はリラックスしてしまい、大きな声でのお喋りが酷かったそうです。まるで体育館のようだったとか。
また、寝転がることでこれもまた空気が乱れ、絵の劣化に拍車をかけていたとのこと。

それに、本堂は神聖な場であるにもかかわらず、寝転がることでその意識が希薄になり、平気で仏様へ足を向けているかたも少なくなかったということで、そういったことも改めるために、10年前から畳の上に椅子を置き、そこに座っての鑑賞方法にご協力いただくようになったそうです。

天井画の劣化を防ぐために、仏様への尊敬の念を忘れないために、現在では椅子での鑑賞をお願いしているそうです。
天井にある鳳凰図がとても貴重なものだということを改めて感じました。