さよなら歌舞伎座

こんばんは、チカです。
昨日は満を持して(笑)、歌舞伎について語らせていただきました。
今日も引き続き語ります・・・長文ですが、どうかお付き合いくださいませ。
さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、現在の歌舞伎座は今月の公演を最後に取り壊され、新しく建替えられます。
重要無形文化財の歌舞伎座は、中も外も雰囲気があって素晴らしい。
しかし、築後85年・改修後59年という歳月を経ており、老朽化が激しい。
様々な問題を解決するには、一旦すべてを壊して建て替えるしかない!
というわけで、4月10日と11日に「御名残四月大歌舞伎」を観てきました。
10日の午前中で仕事を終え、一路東京へ。
歌舞伎座に到着、幕見席(当日販売の自由席)の入場口の列に並びます。
※歌舞伎座は通常、昼と夜の二部制ですが、3月と4月だけ三部制の構成。
 10日は第3部を観劇し、翌11日に1部と2部を観る計画(つまり全部観る)。
 なお、事前に指定席(桟敷席・一等席・二等席・三等席AとB)を購入していれば、並ぶ必要はありません。
私が並び始めた15時45分の時点で、既に30〜40人くらいが並んでいました。
第3部の幕見席の販売開始時刻が、17時50分。2時間待ち。
立ちっぱなしで待つのなんか、もう慣れたものです。
今月で最後だし、役者はありえないほど豪華だし、気合充分。
辛抱強く待ってチケットを買い、4階まで階段を駆け上がります。
4階の幕見席から見た歌舞伎座の舞台。遠いでしょう?オペラグラス必須。
4階から見た歌舞伎座の舞台
立ち見でも観たいんですよね!老若男女、いろんな方が幕見席にいます。
立ち見でも観たい
第3部の演目は、「実録先代萩」と「助六由縁江戸桜」。
「実録先代萩」、芝翫演じる浅岡の涙々の母心。く〜、泣かせます!
「助六」は、團十郎演じるキレのいい助六と、玉三郎演じる艶やかで粋な揚巻、そして何といっても仁左衛門!すらりとした男前で、66歳には見えません!
実直な役が素晴らしいのはもちろんのこと、「助六」でのくわんぺら門兵衛のような役も似合う!
(NHKの放送で観た「女殺油地獄」での油まみれのシーンは、おぞましくて震えがきました。忘れられないです)
終演後、記念に幕見席と4階のあちこちを撮影しました。
幕見席と4階
外に出ると、歌舞伎座の正面玄関前には、歌舞伎ファンが大勢いました。
歌舞伎座の正面玄関前
皆さん名残惜しいんですね。私もです。
翌朝4月11日は、9時半頃に歌舞伎座の前に着いたんですよ。
そうしたらもう凄い行列!しまった!あと1時間早く起きるんだった!
第1部の販売開始が10時半。悔やんでも仕方ないので、のんびり待ちました。
第1部の演目は、「御名残木挽闇爭」「熊谷陣屋」「連獅子」。
勘三郎勘太郎七之助の中村屋親子の「連獅子」が観たかったのです。
あの有名な赤と白の髪を振りまわす姿、生で観れて嬉しかった〜!
色彩が綺麗で、ダイナミックで迫力抜群。
1部終演後、入れ替えのためいったん歌舞伎座の外に出ます。
ここで友人F氏と合流。第2部は一等席を確保しました!
F氏は初の一等席。私は2月に一度経験していますが、やはり高いです。
幕見席からは決して入ることが出来ない、歌舞伎座の内部です!
2階から見下ろした正面玄関内。2階フロアには日本画や花が飾られていて華やか。1階にはお土産物や食べ物がたくさん販売されています。
歌舞伎座の内部
※幕見席は入口や構造が完全に別で、他のフロアに入ることができません。
2階最前列から見た1階。花道がよく見えます。
2階最前列から見た1階花道
2階の私とF氏の席から見える舞台はこんな感じ。ちょっと遠いです。
2階の私とF氏の席から見える舞台
第2部は、「寺子屋」「三人吉三巴白浪」「藤娘」。
「寺子屋」は仁左衛門が出演、少々話が難しいですが、涙々・・・。
「三人吉三巴白浪」は、思いがけず面白くて笑わせてもらいました。
梅枝の色っぽさにうっとり。
「藤娘」は圧巻の舞台美術。藤十郎の舞いも素晴らしい。
本日4月28日は、御名残四月大歌舞伎の千穐楽。
「実録先代萩」が終わった頃です。休憩を挟んで最後の「助六」。
むちゃくちゃ盛り上がるだろうな〜と思いを馳せる(笑)。
でも実は今日が最後ではなく、4月30日に「歌舞伎座閉場式」が公演されます。
歌舞伎の重鎮たちが、最後に魅せてくれるようです。
新歌舞伎座の完成は、2013年春の予定。
3年間歌舞伎座では歌舞伎を見られませんが、完成が楽しみですね。
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