高田のまちの桜めぐり その2

こんにちは。
お米 通販の新潟コシヒカリ農家「内山農産」のスタッフ、チカです。
青田川を小姓人橋から知道橋まで南下して右折、大町・本町方面へ移動しました。
本町で昼食を食べた後、仲町を通り抜け、線路を渡って、高田駅の西側の寺町へ。
一年ぶりにやってきました。
上越市寺町2丁目、日蓮宗の吉祥山・日朝寺(にっちょうじ)です!
門の突き当たりが本堂です。
日蓮宗の吉祥山 日朝寺
お目当てはこちら。
日朝寺
寺町きっての名桜として知られる、日朝寺の毘沙門天堂前のしだれ桜です。
しだれ桜
こちらのしだれ桜は樹齢200年とも400年とも言われています。
しだれ桜
苔むした古木と可憐な花。
ソメイヨシノとはまた違った魅力が満載です。
しだれ桜
古木ですし、先日の雨で少し傷んだそうですが、ふさふさと花をつけていました。
しだれ桜
見上げてみれば、子枝が風に揺れています。
しだれ桜
隣は上越高校の校舎。
せっかくの立派なしだれ桜のバックが校舎だなんて残念なんて言われたりもしますが、この立派なしだれ桜を教室から見られるなんて、高校生たちが羨ましくてなりません(笑)。
しだれ桜
日朝寺のしだれ桜はひそかな桜の名所でして(知らない人はまったく知らない)、時折見物客がひっそりと訪れます。
この時は私が撮影していると、檀家のおじいさんお二人が訪れ、日朝寺の奥様が出ていらして、その後カメラを持ってこちらに十年通っているというご夫婦が一緒になりました。
日朝寺
なんと日朝寺の奥様のご好意で、毘沙門天堂の中に招き入れて下さることに!
毘沙門天堂
初めて入りました。毘沙門天堂の中はこのようになっているんですね~。
欄間に立派な絵馬がずらりと飾られています。
奥様のお話では、様々なお願い事を絵馬にして、奉納されてきたそうです。
中でも目を引いたのが、日蓮聖人の伝説を描いたという、正面の絵馬。
毘沙門天堂
佐渡流罪を許された日蓮聖人が鎌倉へ帰る途中で高田に入った際、急に一行の前に子どもがあらわれ、聖人の荷物を持ち、真言宗のお寺への道案内を買ってでたそうです。
ところが境内に入ると急に子どもの姿が見えなくなり、一行が探すと、毘沙門天を祀ってある壇上に泥の足跡があり、そこに荷物が置かれていたとか。
なんと、毘沙門天が子どもに姿を変えて、日蓮聖人をお迎えしたという伝説なのでした。
日蓮聖人
このことから、こちらの毘沙門天王は「出迎毘沙門天」と呼ばれているそうです。
またこの時、その真言宗のお寺は日蓮宗に改宗し、日朝寺と称するようになったそうです。
ちなみに、上杉謙信公が毘沙門天が崇拝していたことは有名ですが、後の上杉家が慶長三年、会津若松から米沢へ移った際、日朝寺も米沢へ移転したそうです。
その後しばらく時が経ち、明暦元年に再建されたのが、現在の日朝寺だそうです。
奥様や檀家さんのお話では、山形県米沢市の日朝寺のほうが立派だとか(笑)。
米沢の日朝寺の毘沙門天は、「泥足毘沙門天」と呼ばれているそうですよ。
これらのお話、初耳でしたので、大変興味深く伺いました。
日朝寺のしだれ桜、今年も素晴らしい花を見せていただきました。感謝です。
日朝寺のしだれ桜
また来年楽しみにしています(^^)