かも通信(合鴨農法)2012 その6

こんにちは。
お米 通販の新潟コシヒカリ農家「内山農産」のスタッフ、チカです。
実は今年、上越教育大学付属小学校の2年2組に、2羽のアイガモを貸し出していました。
今朝、担任の金子先生が、アイガモを返却しに来てくださいました。
現在2年2組では、学校内の敷地に畑と田んぼを作って、野菜と米を作っているそうです。
角材とビニールシートで田んぼを作ったんですって。

「すくすく田んぼをつくったよ ~角材とブルーシートで人口田んぼが完成~」(4月23日) 

「すくすく田んぼ」(6月15日)

米作りは、田植え後はあまりやることがありません。
何か子ども達に出来ることは無いかと頭を悩ませた金子先生。
アイガモ農法が良いのではないかと思い、あちこちに問い合わせをされたそうです。
でもなかなか良い返事をもらうことが出来ず、1、2羽だけを入手するツテもなく、どうしたらいいものか途方にくれていたとか・・・。
そんなときに、たまたま弊社のホームページとブログをご覧になり、「こちらなら相談に乗ってくれそうだ!」と、問い合わせがあったのが6月上旬のこと。
打ち合わせを重ねまして、6月23日に金子先生が弊社へヒナ2羽を借りに来られました。
アイガモと対面した子ども達の様子が、付属小学校のブログ記事に掲載されています。
手のひらサイズの小さな命に触れた子ども達、とっても嬉しそうですね。
(続きの記事は今後掲載予定だそうです)
生き物を飼うこと、食べるものを作ること、色々な学びがありますね。
そのお手伝いが出来て、私どもも嬉しいです。
というわけで、貸し出していたアイガモ2羽が今朝、弊社に戻ってきました。
貸し出していたアイガモ2羽
(黄色いサンダルは金子先生、青いスニーカーは先生の息子さん、松葉杖は弊社社長)
ピヨとクロ、と名づけられ、毎日抱っこされたりして可愛がられていたそうです。
ピヨとクロ
いつまでも段ボールの中というわけにいかないので、田んぼに入れてあげましょうね。
現在のアイガモ農法の田んぼ。
現在のアイガモ農法の田んぼ
お、元からいるアイガモたちが目の前を泳いでいきました。
やはりこのでっかい田んぼで泳ぎまわっているカモたちは逞しいですね。
小学校にいた2羽は彼らに比べると、まだちょっと幼かったです。羽が違いました。
元からいるアイガモたち
頭をヨシヨシして、お別れです。
頭をヨシヨシ
学校のよりも何十倍も大きな田んぼに、最初は戸惑っていましたが、すぐにス~イスイ。
白い子、やっぱりアイガモじゃないですね(笑
ス~イスイ
ヒナ時代に一緒に暮らしていた他のアイガモたちと仲良くできたかな?
ここでお知らせです。
来週23日、アイガモたちは全羽、富山の農家さんへ貰われていくことが決まりました。
彼らが働いていた田んぼは、すぐに水を抜いて乾かして、溝切りをしなくてはなりません。
貰われた先の農家で晩秋まで育てられて、最後はお肉になり、レストランへ納品されます。
働いてくれたアイガモを食べるなんて残酷だ、と感じる方もいらっしゃるでしょう。当然です。
でも、それが「家畜」というものであり、また、農家は昔からそうやって生きてきました。
日々命に感謝して、生きております。