代掻き開始!

こんにちは。
お米 通販の新潟コシヒカリ農家「内山農産」のスタッフ、チカです。
田打ちを終えまして、田んぼに水を入れて、代掻き(しろかき)を始めました。
昨日、新潟日報社さまの記者さんとカメラマンさんがご来社、取材を受けました。
創刊70年記念で、農業に特化したものを出されるとか。(詳細が分かり次第お知らせします)
社長と常務ヒロトの姿と、農作業を撮りたいそうで、一緒に田んぼへ。
社長とヒロトの撮影後、雑談で盛り上がる3人。社長はまだまだ松葉杖生活です。
雑談で盛り上がる3人
雑談後、ヒロトはトラクタへ乗り込んで、代掻きの続きを始めました。
ヒロトはトラクタへ
ここで代掻きについて、ちょっとご説明。
代掻きの主な目的は3つです。
1) 田植えをしやすくする
田打ちだけでは土の塊が大きく田植えをしにくいため、水を入れてハローで耕しつつ、土をならして、田植えに最適なトロトロとした土にします。
2) 漏水を防ぐ
大きい塊のままの土では、水を入れても漏れてしまいます。
トロトロとした土が、ひび割れしている部分を塞ぎ、漏水を防いでくれるのです。
3) 肥料を土の中に均一に混ぜる
田打ちで土の中に混ぜ込んだ肥料を、再度代掻きで均一に混ぜることにより、苗の根っこがいっそう養分を吸いやすくなります。
また、雑草やワラをもう一度土の中に埋め込むと、雑草が生えにくくなります。
田打ち後水を入れた状態の田んぼ。
土の塊が大きいですよね。これを細かく耕して綺麗に均していきます。
田打ち後水を入れた状態の田んぼ
一枚の田んぼで、代掻きを2回行います。
1回目は「荒掻き(あらがき)」。
水を入れて、土を細かく砕いて、肥料とよく混ぜ合わせます。
2回目は「植え代(うえしろ)」。
荒掻き後、3日位置いて、綺麗に均して、田植えが出来る状態にします。
代掻き用のハロー。短いつめが回転して、土を細かく砕いていきます。
代掻き用のハロー
荒掻きをします。田んぼの外側から内側へ、ぐるぐると運転します。
荒掻き
研修生カオル君も代掻きをしていました。カエルを狙ってカラスが・・・。
カオル君も代掻き
一日の終わりに、カオル君に「代掻きどう?」と聞いたら、「ものすごく緊張します」と。
「田打ちも慣れた頃に終わってしまいました」、とつぶやいていました。
教わったことを頭で考えてしまって、混乱しちゃうみたいですね。
頭で考えずに自然に体が動くようになるまでには数年はかかると思いますが、めげずに根気よく、頑張ってほしいと思います。
農家で生まれ育ったヒロトですら、仕事としてきちんとこなせるようになるまでには時間がかかったと言ってましたから。
一年に一回きりの米作り。(温暖な地域では二期作をするところもありますが)
一年一年の積み重ねで、根気よく頑張っていきたいと思います。