キハダの木内皮(黄柏)「キハダスティック」100g
※令和4年度のキハダは、完売致しました。
次回の入荷予定時期は、2023年の秋の予定です。
☆国内産(新潟県上越産)で安心・安全!天然素材の防虫剤☆
■キハダとは?■
キハダは、温帯産地の渓流沿い、斜面下部や山腹台地の湿地の良い場所に生息する、ミカン科キハダ属の落葉高木です。
樹皮は淡黄灰色で、縦に浅く裂け、裂け目は広く、内皮はコルク層が良く発達しており、鮮黄色で苦いのが特徴。
黄色い内皮をもつため、キハダ(黄肌)と呼ばれています。
■キハダの内皮の採取■
キハダの内皮は、夏季(7月中旬~ 8月上旬)に採取します。
根から水分を吸い、枝から葉に多量に水が送られる(芯と内皮の間、内皮と外皮の間に水分が通る)この時期は、内皮がはがれやすいので、採取には最適です。
キハダの外皮に筋目を入れて外皮をむくと、美しい黄色の内皮が現れます。
キハダの内皮を天日自然乾燥し、カットしたものを販売しています。
☆生産者:小酒井武夫(新潟県上越市)
■キハダ(黄柏)の様々な用途■
キハダの内皮を乾燥させたものは、「黄柏(オウバク)」と呼ばれ、古くより様々な用途に利用されてきました。
生薬のほか、染料(草木染め)としての長い歴史があります。絹でも木綿でも媒染剤なして黄色に染めることができます。
黄柏は防虫性に富んでいて、保存する必要のある経典の用紙や貴重品などを包む布の染色に使われてきました。
古代中国では公式文書の用紙に黄柏で染めた「黄紙」を用いたそうです。日本でも、飛鳥時代から用いられ、東大寺正倉院の遺物に同様の紙がみられます。美しく黄色に染まった紙は、防虫作用もあるため、経文用紙としても重宝されたようです。先人の智慧ですね。
◎ハンカチやスカーフのほか、フェルト地のポーチや小物などを黄色く染めてみるのも面白いですね。
■お米につく虫の防虫対策■
キハダの防虫性を利用したのが、お米の虫除けです。
お米と一緒に乾燥させたキハダを入れておくと、そのニオイで、コクゾウムシを寄せ付けません。
国内産(新潟県上越産)で安心・安全、天然素材の防虫剤です。
※キハダは薬草のようなやさしいニオイがしますが、天日干しで乾燥させており、お米にニオイが移ることはほとんどありません。
※キハダの匂いを嫌ってコクゾウムシは寄ってきませんが、キハダ自体に殺虫効果はないため、まずは虫が発生しないようお米の保管にはご注意下さい。
※お米は直射日光・高温多湿を避け、涼しい場所で保管して下さい。
※お米の保管方法について詳細はこちら⇒「お米のオススメ保管方法」
■防虫目的の使用方法■
キハダスティックを、市販のお茶用パックや不織布の袋、ガーゼの袋などに移し替え、米びつに入れてください。
もしくは、ビニール袋の口を少しだけ開けた状態で、袋のまま米びつに入れるのでもOKです。
■防虫効果の期間■
月に一度、天日干しをしていただければ、一年間程度は効果が持続します。
■販売商品について■
・キハダの木内皮(黄柏)「キハダスティック」100g
天日自然乾燥させたキハダをスティック状にカットしています。
キハダスティック 100g | 550円(税込) |